研究課題
基盤研究(C)
マンガン(Mn)はヒトや動植物、細菌の酵素補欠成分として必須だが、本来結合しないタンパク質に結合すると機能不全を引き起こす。従って、環境中への高濃度Mn残留を枯草菌により処理することが期待されており、そのための基礎研究を行う。枯草菌のMn恒常性は、Mnが活性化する転写因子MntRが取り込みと排出を担うMn輸送体遺伝子を制御し維持されている。一方、我々はグルコース添加による細胞内Mn濃度上昇を観察し、さらにグルコースとMnで誘導される新たなMnインポーターMntGを同定した。MnによるmntG誘導には転写因子KipRが重要で、KipRがMn恒常性へ貢献する仕組みをゲノムワイドレベルで解明する。