研究課題
基盤研究(C)
本研究では,ポリフェノールが有する潜在的な能力を有機化学的アプローチによって拡大することを目的に,人工ポリフェノール分子の設計・合成を計画した。ポリフェノールはフェノール性ヒドロキシ基を含む化合物で,古来より健康寿命を延長させる効果があると期待されている。これまでに多くの天然物が単離され,その健康効果の検証がなされている。しかし,ポリフェノールは代謝されやすく実際の作用機序は未解明なことが多い。人工分子において機能の強化や弱点の補強を実施できれば,ポリフェノールの多様な構造の解明や生物活性の開拓,新たな機能の付与が可能になり,持続可能な健康寿命の延長に貢献できる。