研究課題
基盤研究(C)
エビ類の美味しさは、遊離アミノ酸などの低分子有機化合物が作り出す深みのある味と筋肉構成成分が作り出す歯ごたえに因っている。この美味しさの決め手となる遊離アミノ酸量や筋肉成分は生息環境中の塩分によって変動することが示唆されている。したがって、エビ類の養殖環境中の塩分を調節することで味や食感をコントロールできる可能性がある。本研究ではさまざまな塩分でクルマエビを飼育し、グリシンやアラニンなどの味に関係する遊離アミノ酸量が変動する条件やそのメカニズムを探るとともに味がどのように変化するかを調べる。さらに、塩分と歯ごたえとの関係も明らかにし、どのような条件でエビを飼育すれば食味が向上するかを調べる。