研究課題
基盤研究(C)
貝殻は高温焼成によりCaCO3がCaOへ変化し、抗菌活性を発現する。焼成貝殻Caの微生物制御への応用が進められているが、CaOの低溶解度やCO2吸収によるスケール形成が課題である。申請者らは過去の研究で、焼成貝殻Caスラリーにソルビトールを添加し、スケール形成抑制と沈殿量の減少を確認した。本研究では、糖アルコール添加による焼成貝殻Caの可溶化促進条件とそのメカニズムを解明し、得られた高濃度溶液を食品の洗浄・除菌・保存に応用する。可溶化した焼成貝殻Ca溶液はスケール形成を抑え、濃縮による容量削減や希釈利用の容易さから、貝殻の循環型資源としての利活用拡大につながる。