研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、眼内移行性に優れたノビレチン点眼薬の糖尿病眼合併症に対する予防効果を検証することである。糖尿病眼合併症による視覚障害は我が国で約2,000万人と推定される糖尿病患者の約15%で発生し、生活の質(QOL)を低下させる。申請者らは、糖尿病眼合併症に予防効果が期待できるノビレチン点眼薬を開発した。本点眼薬は、ナノ製剤化技術によって前眼部の水晶体だけではなく後眼部の網膜へのノビレチン移行性を高めることで主要な糖尿病眼合併症の白内障や網膜症に対して予防効果が期待できる。ノビレチン点眼薬の実用化は、糖尿病患者のQOLを向上させ、医療費を含む社会コストの削減や労働生産性の向上に貢献できる。