研究課題
基盤研究(C)
マイクロRNAは約20塩基からなるタンパク質に翻訳されない低分子RNAであり、遺伝子の発現を負に制御することにより多様な生命現象の調節に関与している。食品成分がマイクロRNAの発現を変動させることが報告され、食品の機能性発現の新しい分子機構として注目されつつあるが、機能性食品成分とマイクロRNAの関係についてはまだまだ不明な点が多い。近年、膜小胞などに内包されたマイクロRNAが細胞から放出され、細胞間のコミュニケーションに関与することが明らかになった。本研究では、食品成分の1つであるデルフィニジンに着目し、その新たな作用機構としてマイクロRNAの放出を介した生体調節作用の解明を目指す。