研究課題
基盤研究(C)
タンパク質を構成する20種のアミノ酸は、すべての生物が必要とし、正常な細胞や生体のアミノ酸組成はある程度一定に保たれている。その一方で、低酸素環境において、細胞内のアミノ酸組成が変化することも知られている。しかし、この細胞内のアミノ酸組成の変化が細胞にどのような影響を及ぼすのかはよく分かっていない。これまでの申請者の実験により、細胞内のアミノ酸インバランスが、低酸素への応答に寄与することが示唆された。本研究では、この分子機構を明らかにすることにより、アミノ酸組成の変化とその感知を介した低酸素応答機構の存在を示す。本研究で得られる知見は真核生物の低酸素応答機構の理解に貢献することが期待される。