研究課題
基盤研究(C)
キヌアは、塩耐性機構の1つとしてブラッダー細胞という球状の表皮細胞を形成し、その中に塩を高濃度に蓄積することにより塩による被害を緩和している。ブラッダー細胞の形成に関する知見は不明であったが、申請者の研究により、世界に先駆けてブラッダー細胞形成に関わる遺伝子REBCを単離している。この遺伝子は塩生植物独自の遺伝子であり、非塩生植物の表皮細胞形成に関わる遺伝子とは全く異なるものであった。このことから塩生植物の表皮細胞形成は、独自の機構が存在していることが考えられる。本課題では、REBCが介する塩生植物独自の表皮細胞形成機構を明らかにする。