研究課題
基盤研究(C)
「地球沸騰化時代」と言われているように、地球全体で過去の高温記録を上回る観測が続いている。高温により発生する不稔(高温不稔)のリスクが上昇してきており、発展途上国のイネ生産への影響が危惧されている。しかし、高温不稔耐性を付与する遺伝子座は、現在のところ一つだけである。高温不稔検定には、大規模な人工気象装置が必要となるためだ。そこで、申請者、高温不稔耐性に貢献し得る「イネ穎花の早閉性」という形質に着目している。①イネ穎花の早閉性に関与する遺伝子座はどの領域に座上するのか?および、②ハバタキ由来の早閉性遺伝子は、どの程度高温不稔を軽減するのか?という問いが本研究の核心である。