研究課題
基盤研究(C)
イネの害虫であるトビイロウンカの被害を軽減するために、抵抗性遺伝子が利用されている。これまでに、多くの遺伝子が第3、4、6、12染色体の同じ領域に位置付けられている。各領域においてトビイロウンカ抵抗性に関する責任遺伝子が特定されているが、イネの第6染色体短腕に座乗する多くのトビイロウンカ抵抗性遺伝子が未解明である。本研究では、Oryza属の異なる種に共通して報告されている第6染色体短腕のトビイロウンカ抵抗性遺伝子(BPH3とqBPH6.1)の責任遺伝子を明らかにする。また、これらの遺伝子を保有する系統を用いて、トランスクリプトーム解析により抵抗性に関連する分子機構の違いを明らかにする。