研究課題
基盤研究(C)
日本に分布する一般的なリンドウの花弁には緑色斑点がみられる。この斑点は機能的な葉緑体を多数保持する表皮細胞で構成されることが明らかとなっている。しかしながら当該斑点の形成に関わる分子機構は不明であり、本機構を解明することで葉緑体分化の制御に関する新知見を得ることが期待される。本研究では本機構に関わるゲノム領域の特定を目指す。さらに、特定された領域内に存在する遺伝子の機能を解析するために必須となる対象品種に対する遺伝子組換え技術およびゲノム編集技術の確立を目指す。また、当該斑点で行われる光合成と葉で行われる光合成の共通点と相違点を明らかにするために、これらの光合成活性能の比較検討を行う。