研究課題
基盤研究(C)
ニホンナシは挿し木からの発根が極めて難しい樹種であり、増殖は簡便な挿し木ではなく手間のかかる接ぎ木によって行われる。また、接ぎ木増殖の際に台木として利用されている近縁種のマメナシやヤマナシ等も挿し木増殖が同様に難しく、種子を播種して得られた実生を養成して台木に利用している。本研究では、農研機構の保有するナシ亜連遺伝資源の中から、挿し木発根性の強い遺伝資源を明らかにする。次いでゲノムワイドアソシエーション解析(GWAS)により挿し木発根性に関わるゲノム領域を特定して、DNA選抜マーカーを開発することにより、挿し木繁殖可能なニホンナシの台木品種育成の突破口とする。