研究課題
基盤研究(C)
寒冷地の樹木は非常に高い耐凍性を持つ。いくつかの樹種の冬芽は液体窒素温度(-196℃)という極寒環境にさえ耐え得る。巨大な樹体を持つ樹木が固着生活の中で冬の低温環境に適応し、長年月にわたって生存するためには生物界最高レベルの耐凍性が必要であったと推察される。しかし、“どのようなメカニズムによって樹木が耐凍性を獲得しているのか?”、その全貌は明らかではない。我々は、冬季限定的に樹木組織に蓄積する機能未知の新規タンパク質群に着目している。本研究では、樹木の耐凍性タンパク質の探索と機能解析により、樹木に特徴的な耐凍性の獲得メカニズムの解明を試みる。