研究課題
基盤研究(C)
近年、木材の自給率や木質材料の国内生産量が増加している反面、伐採後の再造林は不調であり、獣害等も相まって国内森林面積・蓄積量の増加は滞っている。そこで、成長が速く強度の高い早生樹が木質材料の原料として注目されている。本研究では、早生樹として蓄積量が多く比較的入手が容易なテーダマツ(Pinus taeda)を中心に、他の早生樹や国産材と比較しながら、木質材料製造の面から様々な検討を行う。合板や集成材製造時に課題となる接着性を解明し改善することを中心に、木材としての強度特性にも目を向け、二酸化炭素の固定能が高く、今後の新たな木質材料用原料として 期待される早生樹の利用可能性について検討する。