研究課題
基盤研究(C)
本研究では、魚類の環境RNA(eRNA)を、水圏生物の「行動と機能」を表す指標として確立する。魚類のeRNAの由来は主に上皮粘液と配偶子であり、水中のeRNAマーカーは繁殖、ストレス、疾病、環境変化などを反映する重要な生物学的マーカーとなる可能性がある。非侵襲的に生物の機能指標をとらえることができるeRNAは、魚類の健康状態や病気、寄生虫の発生予測など、水産養殖業界に有益なツールを提供できると考えられる。また、小型浮魚類など水産資源の、外洋での産卵行動追跡にも役立つ可能性がある。実験室においてモデル魚を用いてeRNA技術開発を行い、その後フィールドでのテストを行う。