研究課題
基盤研究(C)
地域が共同で管理・利用してきた入会林野は、国の解体政策から様々な土地所有名義に分かれてきた。その1つである記名共有林は全国に数多く残存しているが、記名共有林では所有者不明化が進行しつつある。また、一部の記名共有林では林野の管理・利用の実態がなくなるにつれ入会慣習は自然消滅し、入会権のない「単なる共有」の土地へと転化する実態が生じている。そこで本研究では、記名共有林における入会権消滅のメカニズムを解明し、森林管理の観点から政策的課題を模索する。