研究課題
基盤研究(C)
再生産可能な木質由来リグニンを用いた新素材開発は、炭素循環型社会の実現に貢献すると期待されており、リグニン単離技術の開発が進められている。実用化には環境負荷が少なく経済性の高いプロセスが求められるが、技術開発が進行すると物性変動やコスト、時間的制約等により、プロセスの大幅な改善が困難となる。そこで本研究では、オルガノソルブ法による高付加価値リグニンの単離プロセスに焦点を当て、各工程のライフサイクルインベントリ(LCI)データとコストデータを収集・解析し、基盤データを構築する。これに基づき環境負荷と製造コストを迅速に評価できるツールを開発し、開発初期段階での課題発見と改善の支援を目指す。