研究課題
基盤研究(C)
抗HIV治療薬の進歩により、エイズによる致死的状況を回避できるようになったが、エイズウイルスを生体内から排除することはできない。そのため抗HIV薬による完全な治癒は期待できない。これまでの研究で、SHIV-Ag85Bが強毒株SHIV89.6Pに対し防御効果を持ち、さらに強毒株ウイルスの生体内排除を認めている。また、これらのウイルス制御機構には、強力なT細胞応答が関連していることを明らかにした。本研究では、このワクチンの免疫機序を利用した抗HIV治療ワクチンの開発を実施するため、液性免疫応答や副作用について解析を実施する。