研究課題
基盤研究(C)
ラベンダー精油成分であるモノテルペンのリナロールと酢酸リナリルの鎮痛作用において、申請者のグループは、両化合物による痛み受容体のTRPA1チャネルに対する抑制作用に加え、化学構造がヒドロキシ基かアセチル基の違いであるにも関わらず、酢酸リナリルはリナロールとは異なり、TRPA1チャネルの活性化と、もう1つの痛み受容体であるTRPV1チャネルに対して抑制作用を示すことを発見した。このことはアセチル基がこれらの調節に重要な働きをしていることを示している。この分子メカニズムを明らかにすることで、アセチル基に着目したこれまでにない鎮痛薬を開発することが期待される。