研究課題
基盤研究(C)
細菌の鉄獲得能の評価は,PCRを含めた遺伝子検査が一般的に利用されているが,牛臨床を担う家畜診療所の検査室で実施できる検査ではない。本研究では,牛臨床現場でルーチンに実施される細菌の薬剤感受性試験と同じように,細菌の鉄獲得能を簡単に評価できる検査法の確立を目指している。本研究では,牛乳房炎由来Klebisiella pneumoniaeの鉄獲得能の評価において,遺伝子検査に匹敵する精度で,臨床レベルで利用可能な鉄欠乏培養検査に着目した。3年間の研究期間において,鉄欠乏培地における増殖率から,鉄獲得能の菌株間での違いを評価し,臨床症状発現と関連する鉄獲得能スコアリング法を確立する。