研究課題
基盤研究(C)
神経細胞を標的とするウイルスの感染・傷害機構の解析では、未分化型の培養神経細胞株が主に用いられている。しかし、培養細胞の性状はその分化に応じて大きく変化するため、成熟型の神経細胞を使用する必要性が指摘されている。そこで本研究では、ヒト由来培養神経細胞株の分化誘導処理により「in vitro 成熟型神経細胞モデル」を作製し、本モデル及びその過程にある低分化型神経細胞モデルにおけるウイルスへの感受性、細胞応答及び細胞傷害機序を主に生化学的手法を用いて解析することで、細胞の分化成熟度との関連及びその分子基盤を解明する。