研究課題
基盤研究(C)
正常な精子の産生は人類が子孫を残すために必須であり、その恒常性は精子幹細胞の働きにより支えられている。一方で、加齢により産生精子の質や量が低下することから、老化した精巣内では、幹細胞レベルでの変化が予想される。しかしながら、生涯を通して精子幹細胞が恒常性を維持する機構や、老化による精子形成過程の変容に関しては、未だほとんど不明である。本研究では、小胞体プロテオスタシスが、精子幹細胞の維持や調節、さらには老化による精子の量や質の減退の要であるという仮説に基づき、その役割を検証する。本研究により、生涯の継続した精子の産生を可能にする新規分子メカニズムの提示を目指す。