研究課題
基盤研究(C)
脳梗塞は重篤な疾患であるが、現在の有効な治療法は限定的であり、新規治療法の確立が急務である。申請者はゼブラフィッシュの脳梗塞モデルを用いて、脳機能回復と相関した遺伝子発現解析を実施した。その結果、脳機能回復には回復期におけるタンパク質翻訳の亢進が重要であることを示唆するデータを取得した。本研究では、この翻訳亢進に関する以下の3点を解明することを目的とする。(A) 分子メカニズム、(B) 翻訳が亢進する細胞種、(C)新規に合成されるタンパク質群。これらの知見を統合することで、脳梗塞後の機能回復を促進する新規治療法開発のための分子基盤の確立を目指す。