研究課題
基盤研究(C)
申請者はTCR医薬の根幹となるヒトMHC拘束性の抗原特異的ヒトTCRを、マウスを用いて網羅的に単離できるようにするため、マウスMHC遺伝子をヒトMHC遺伝子で置換したマウスの作製に取り組み、世界で初めてその作出に成功している。今後TCRヒト化マウスと交配して、TCRの網羅的単離に利用する計画であるが、MHCは多型が多く、MHCの組み合わせ(ハプロタイプ)が患者と一致していなければ単離した抗原特異的TCRを治療に用いることには制約が生じる。そこで本研究では、MHC遺伝子群ヒト化マウスのヒトMHCアリルを一括で変換できるシステムの開発を行い、多くの人に適用可能なTCR医薬の開発を推進する