研究課題
基盤研究(C)
タンパク質は約3割を占める膜タンパク質と残り7割の非膜タンパク質の2つに分けられると思われてきたが、実はそうではない可能性が明らかになってきた。ある種の特別な配列は膜貫通ドメインとして機能するのに十分な疎水性を持つ(すなわち親水環境中よりも脂質膜内のほうが自由エネルギーが低い)にもかかわらず、翻訳後に細胞質に局在してしまう。このようなタンパク質はオルガネラ膜の損傷に応答して膜へと移行する。本研究ではこのようなタンパク質の挙動の詳細な分子メカニズムを解析するとともに、この現象の一般性を探索、さらにこの現象を利用した細胞内オルガネラ膜損傷の可視化を目指す。