研究課題
基盤研究(C)
グリコサミノグリカン (GAG) は、その硫酸化糖鎖構造を基盤として細胞内シグナル伝達の制御に関わるため、その生合成異常により細胞内シグナル伝達に不調をきたし、種々の炎症性疾患の発症や病態の進展に密接に関与する。本研究課題では、「炎症を慢性化させる機構は何か?」という問題を提起し、①どのようなGAGの生合成異常が慢性炎症疾患の発症につながる小さな炎症(未病状態)を生み出すのか?②これを起点としてどのように慢性炎症疾患が発症するのか?③GAGの生合成制御で小さな炎症を消退させ慢性炎症疾患の発症を抑制できるか?について調べ、将来的に健康寿命を延伸するための新たな先制医療の開発につながる基礎的知見を得る。