研究課題
基盤研究(C)
膜内切断プロテアーゼは、アルツハイマー病発症や微生物病原性等多様な生体プロセスに関与する。大腸菌S2PプロテアーゼであるRsePは外界ストレス応答や膜の品質管理等に関わる多くの1回膜貫通タンパク質を基質として切断する。申請者らは最近、構造解析やプロテオミクス解析等から、呼吸鎖関連因子を含むいくつかの多回膜貫通タンパク質を新規の切断基質候補として見出した。本申請研究ではこれらの基質候補の生化学的解析や、基質結合構造を基にした解析を行い、前例のない多回膜貫通型基質の切断制御機構を理解する。また、呼吸鎖関連因子等の切断がどのような生理的意義を持つかについてもアプローチする。