研究課題
基盤研究(C)
本研究では,脳回をもつフェレットを研究対象として用いることで,高次脳構造や脳機能の構築におけるゲノム刷り込みの真の役割を明らかにすることができるのではないかと考え,これまでにフェレット・ヒト特異的に刷り込みを受ける遺伝子の探索を行い,父性発現を呈するNhp2l1遺伝子の同定に成功した。本研究ではゲノム編集で人為的にNhp2l1遺伝子が父性発現を呈するマウスを作出する。本研究は,種間で異なる刷り込み発現状態の生物学的意義を探る上で,大変重要であると共に,高次脳機能におけるゲノム刷り込みの役割や意義の解明にとって非常に興味深い。また,哺刷り込み発現のトリガーとなったゲノム配列の同定が期待される。