研究課題
基盤研究(C)
セルトリ細胞の極性化は、精細管の形態形成と精子産生に必要な微小環境の構築の両方に不可欠である。しかし、その分子基盤は未解明である。我々は、微小管結合タンパク質MAP7が特定の発生時期に微小管をリモデリングし、セルトリ細胞の極性化と機能発現に必須であることを発見した。本研究では、「適切な発生時期」と「MAP7」をキーワードに、セルトリ細胞が極性形成を開始し機能を発現する分子基盤の解明を目指す。本研究の成果は、分子基盤の解明という学術的意義のみならず、その異常が引き起こす男性不妊の新たな発症・病態機構の理解にも貢献する。