研究課題
基盤研究(C)
生殖細胞である卵母細胞は、母体の誕生時に既に卵巣内に存在し、母体の成長に伴って体細胞に囲まれた卵胞として成熟する。我々は、微小管端に結合するCamsap3タンパク質の機能欠損(KO)マウスが、卵胞成熟の欠陥から不妊となることを見出した。卵胞において、母体の体細胞は、生殖細胞である卵母細胞に向けて、突起(Transzonal projection: TZP)を形成する。Camsap3KOマウスでは、TZPの数が減少することがわかった。本研究では、Camsap3KOにおけるTZP形成を手がかりに、卵胞成熟における微小管の役割、および、体細胞―生殖細胞間コミュニケーションの分子機構を明らかにしたい。