研究課題
基盤研究(C)
脊椎動物の原腸陥入は両生類を用いた研究で盛んに行われてきた。原腸陥入時の収斂伸長運動では双極性細胞がお互いの間に滑り込む“Cell Intercalation”が観察されるが、その分子機構はほとんど解明されていない。先行研究でハプトカイン遺伝子ccl21が収斂伸長運動に必須であることが分かった。ccl21は分泌後に細胞表面に局在し、隣接細胞を誘引する働きを示した。本研究では、収斂伸長運動時のccl21の細胞表面での分布、細胞極性や細胞骨格分子との関係を解析し、Cell Intercalationの分子機構の解明を主たる目的とする。本研究により、新たな胚発生モデルが創造できると考えられる。