研究課題
基盤研究(C)
脊椎動物の特徴のひとつは、からだの傾きを瞬時に補正する能力を持つことである。陸上動物では、無意識のうちにも手足や胴体の筋肉を収縮させ姿勢を立て直す。一方、主に尾を左右に振ることによって移動する魚類では、突発的な姿勢の傾きがどのように補正されているか、ほとんど未解明である。本研究ではモデル魚としてメダカを用い、魚類の姿勢保持や浮力調整のメカニズムを、発生学的、ゲノム科学的に解明する。メダカは通年卵を産み、体外受精により透明な胚が得られ、発生過程でのライブイメージングに適している。このような利点を活かし、骨格・腱、および運動神経の発生パターンとの連携を司る遺伝子の機能を明らかにする。