研究課題
基盤研究(C)
本研究は、ホヤにおける精子誘引物質SAAFの合成および分泌経路を解明し、種特異的な生殖戦略のメカニズムの1つを明らかにすることを目標とする。受精における精子走化性は、卵と精子が最初に認証する重要なプロセスであるが、ホヤを含め、卵における精子誘引物質の合成経路や分泌調節機構については全く明らかとなっていない。研究期間においては、卵におけるSAAF合成に関わる酵素群やSAAF中間生成物を網羅的に特定し、SAAFがどのように卵内で合成され、どのタイミングで分泌されるのかの解明を行う。さらに、他の生物との比較によって、種特異的に精子を誘引する仕組みの解明を目指す。