研究課題
基盤研究(C)
マラリア原虫が宿主赤血球に侵入する際に形成する強固な細胞間接着は原虫側のAMA-1と赤血球側にマウントされたRON2というたった2種類の分子間の疎水結合によって確立されている。本計画では、動植物・原生生物のAMA-1発現細胞を作製し、RON2-エフェクターペプチドを外部から添加するだけで、①細胞表面の標識、②条件的細胞間接着、③細胞表面構造の修飾を可能とする技術の確立を目指す。実現すれば、たとえばAMA-1を配偶子細胞の受精因子との融合分子として発現させ、ビオチン化酵素と融合したRON2ペプチドを投与することで、受精に関連する未知の分子をビオチン化によってスクリーニングすることが可能となる。