研究課題
基盤研究(C)
一日の中で刻々と変化する環境条件に適応する上で、生物の概日時計が中心的な役割を果たす。動物の中枢及び末梢組織に備わる概日時計は、時間帯により感覚刺激への応答性を変化させる。その一例に、痛覚刺激に対する応答(痛覚応答)があり、ヒトやラットにおいて痛覚応答性の日内変動が観察されている。しかしながら、「痛覚受容から逃避行動へ至る神経伝達経路が時間帯によりどのような調節を受けるか」という疑問は、分子レベルで未だ解明されていない。そこで本研究では、ショウジョウバエをモデルとして痛覚応答の日内変動を生み出す分子神経基盤を解明する。