研究課題
基盤研究(C)
妊娠・出産は神経回路の可塑的変化を促し、養育行動の発現やストレス応答に影響を与える。この変化の破綻が周産期うつなどの疾患発症に寄与する可能性が示唆されているがその分子基盤は不明な点が多い。申請者は独自のマウスモデルにより皮質辺縁系回路の微小管機能不全が周産期うつ様症状を引き起こす可能性を見出した。本研究では微小管機能不全と周産期うつ様症状の因果関係を解明することで、周産期における前頭前野-内側視索前野回路での微小管依存的な神経可塑的変化が正常な養育行動発現に重要である、という仮説を検証する。