研究課題
基盤研究(C)
ヒトの3色型色覚は心理物理学的研究を背景に、錐体オプシンの吸収スペクトルや網膜の神経科学的解析によりセオリーが実証されつつあるのと対照的に、哺乳類を除く脊椎動物がもつ4色型色覚の研究には、意思疎通できない動物に対する心理物理学的研究背景やそれに代わるものも存在せず、実質的に4色型の動物がどのような光の色空間を生きているのかは不明である。本研究では、3色型色覚と進化的隔たりが存在する脊椎動物の原始的色覚と言える4色型色覚が生みだす“感覚”を行動学的に読み解き、セオリーの導出を試みる。