研究課題
基盤研究(C)
生体は、およそ24時間周期で振動する概日リズムを有する。概日リズムは、多様な生理学的プロセスの日周リズムを駆動し、生体が環境の周期的な変化を予測し効率的に適応することを可能にする。概日リズムは、急な明暗周期の変動といった外乱下でも、それまでの体内時計を維持できる頑強性(時間恒常性)を有する。しかし、この頑強性があるため、私たちは時差ボケに悩まされ、シフトワーカーは生活習慣病のリスクを負う。本研究では、実験動物モデルを用い、時差責任分子であるアルギニンバソプレッシンのシグナルを中心に完全な時差症状の解消を目指す。