研究課題
基盤研究(C)
生殖と休眠は表裏一体の現象である。生殖活動には多くのコストが必要であり、過酷な環境や不確実性の高いストレス状況下では、生殖活動を休止して恒常性の維持と生存へとエネルギーを優先配分することが有益である。生殖休眠はそれを具現する適応戦略であり、昆虫から哺乳類に至る生物で広く見られる普遍的現象である。本研究はモデル生物であるキイロショウジョウバエの生殖休眠に着目し、脳内に存在する二種の神経分泌細胞による休眠と恒常性機能の統合的制御機構の解明を目指す。