研究課題
基盤研究(C)
マイクロRNAは哺乳類ゲノムで最大の遺伝子族の1つをなし、多くの遺伝子の転写後抑制に関わる1本鎖RNAである。他の遺伝子の発現に広範な影響を及ぼし得るにもかかわらず、ヒトのマイクロRNA 1917遺伝子の約4割が霊長類進化の過程で新たに誕生した。そこで本申請研究では、ヒトで発現するマイクロRNAのオーソログをゲノム情報が充実している複数種の霊長類ゲノム対してゲノム間シンテニー情報と総当たりの相同性検索を用いて網羅的に収集し、霊長類におけるオーソログ・マイクロRNAの網羅的セットを得て、ヒト・マイクロRNAの霊長類における新生・死滅の進化過程を明らかにする。