研究課題
基盤研究(C)
深海環境に特殊に適応進化したと考えられている偏性深海生菌類は、世界でも7種が知られているのみで、ほとんど研究が進んでいない。本研究では、偶然の発見に頼るところの多かった従来の深海調査に加え、人為的に深海環境に沈木を設置し、実験的にその分解過程や菌類の菌叢変化を解析することで、深海生菌類の多様性や分布、その適応機構や分散メカニズムを明らかにする。さらに、ゲノム解析やメタトランスクリプトーム解析を用いて、深海生菌類による木材分解メカニズムを明らかにし、新規生理・生態機能や代謝系の発見や海洋生態系における深海真菌の生態学的役割の解明に繋げる。