研究課題
基盤研究(C)
本研究では臓器連関の観点から代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)が認知症など神経症状を引き起こす機序を検討する。MASH誘導飼料を用いてモデルマウスを作出し中枢神経系の変容を検証する。予備的検討から当該モデルで行動異常と脳内ミクログリアの活性化を確認している。本研究ではMASHモデルマウスにおける神経症状とミクログリアの関係に注目し遺伝子発現を調べることでミクログリアの性状を評価する。また、MASHモデルにおいて影響を受ける脳領域を神経細胞の形態学的解析と動物行動実験により検討する。本研究の成果から肝疾患と合併する神経症状の理解とその予防・治療に貢献する知見を提供することが見込まれる。