研究課題
基盤研究(C)
母体免疫活性化が胎児脳発達障害とASDを引き起こす過程では、IL-17が重要な役割を担う。研究グループはIL-17受容体が大脳皮質第Ⅵ層ニューロンに特異的に発現し、母体免疫活性化で一過性に低下することを発見した。ASDの感覚異常や注意力障害には大脳皮質-視床フィードバック回路の機能異常が関連する可能性がある。本研究では、大脳皮質第Ⅵ層特異的IL-17A受容体欠損マウスを作製・解析し、IL-17受容体のASD病態形成への寄与を検討する。特に感覚情報処理や注意制御に関わる神経回路へのIL-17シグナリングの影響を解明する。