研究課題
基盤研究(C)
哺乳類の親は、子孫を残すため積極的に養育行動を行う。オキシトシンとバソプレシンはげっ歯類の養育行動を促進する作用を持つ神経ペプチドである。これらは2アミノ酸残基の違いしかなく、オキシトシン受容体はオキシトシンに加えて、バソプレシンにも反応するクロストーク現象を起こす。そのためオキシトシンとバソプレシンによる養育行動の促進作用は、オキシトシン受容体も含めた3者の協調的な動作によって生み出されている。しかしその詳細に関する理解は進んでいない。本課題ではオキシトシンやバソプレシンがいかにして養育行動を促進するのか、特に視索前野オキシトシン受容体発現細胞の活動レベルに注目しそのメカニズムを探る。