研究課題
基盤研究(C)
周産期の環境ストレス(ES)曝露は、認知機能の低下を引き起こすことが報告されている。一次繊毛は細胞外シグナルを感知するセンサーとして機能することが知られている。本研究では、一次繊毛とシナプス形成の関係に着目し、以下の解析を行う。まず、研究代表者が発見した「ES曝露で活性化する非細胞死型カスパーゼ-3」がシナプス形成に与える影響を明らかにするため、一次繊毛欠損マウスおよび脳オルガノイドを用いて組織学的・電気生理学的に解析する。次に、一次繊毛欠損マウスの行動解析を行い、非細胞死型カスパーゼ-3の影響を評価する。さらに、カスパーゼ阻害剤の効果についても検討し、その影響を詳しく解析する。