研究課題
基盤研究(C)
興奮毒性は、過剰なグルタミン酸受容体の刺激による神経細胞の損傷で、てんかんや脳血管障害などの病気で神経細胞がダメージを受ける原因となります。この興奮毒性を抑えることが重要ですが、そのメカニズムは複雑で完全には解明されていません。私たちは、細胞のエネルギー産生に重要な分子であるNAD+を分解する酵素が欠損すると、興奮毒性による神経細胞死が減少し、酸化ストレスや小胞体ストレスなどの細胞死を誘導する仕組みも抑制されることを発見しました。この研究では、これらの現象の仕組みを解明し、その仕組みを利用して脳の外傷やてんかんなどの神経が関与する病気の治療につなげることを目指します。