研究課題
基盤研究(C)
申請者は、膜小胞輸送制御の分子スイッチであるArf6によるmGluR1/5の局在制御や新たなLTDの制御機構を明らかにしてきた。しかし、mGluR1/5 がどのように興奮性ペリシナプスに集積し、どのような分子を介してシナプス伝達を調節しているのかは不明な点が多い。本研究では、mGluR5と複合体を形成するサイトへジン2に着目し、小胞輸送制御を介したmGluR1/5 のペリシナプス局在制御と、mGluR1/5の局在で調節されるTRPCチャネルによるシナプス可塑性制御機構の解明を目的として研究を行う。本研究によって、mGluR1/5依存的な高次脳機能障害などの病態解明への貢献が期待できる。