研究課題
基盤研究(C)
細胞接着分子プロトカドヘリン(Pcdh)分子群は神経回路形成やシナプスの可塑性などに関与していると考えられている。申請者のグループは、これまでにノックアウト(KO)マウスを用いてPcdh9 が扁桃体の恐怖の消去、つまり正(快)の情動反応に関与すること、Pcdh1が負(不快)の情動反応に寄与していることを明らかにした。これらの結果から、情動反応には複数のプロトカドヘリンが関与する正と負の情動回路が重要であると推測された。この仮説を検証するために、本研究では情動回路形成におけるプロトカドヘリン分子群の役割を解明することを試みる。