研究課題
基盤研究(C)
腸内細菌は脳の健康に重要な役割をもつ。腸内細菌の状態悪化は、アルツハイマー病をはじめ様々な脳疾患へのリスク因子として知られる。一方、グリンパティックシステムは脳内で生じた代謝廃棄物や有害物質を脳外へ排出する仕組みであり、その機能不全もアルツハイマー病などの神経変性疾患と関連する。しかし、これら脳の健康に重要な二つのシステムの生物学的関係はほとんど知られていない。本研究は、腸内細菌がマウス脳内グリンパティックシステムにどのような影響を及ぼすかを探る。さらに睡眠・覚醒とグリンパティック機能との関係を精査し、腸内細菌操作によるグリンパティック機能への影響とその分子機構を明らかにする。