研究課題
基盤研究(C)
本研究では、ニューラルネットワーク(NN)を用いて、視覚皮質に存在する隣接細胞間で受容野(RF)位置を共有する機能的構造の意義について検討する。一般に、畳み込みNNの各フィルタについてRF位置を定義することは無意味であるが、フィルタの大きさを拡大すると、小さなフィルタ構造が上下左右様々な位置に現れる。多経路畳み込みNNを用いて、同一経路内のフィルタが近接したRF位置を獲得するのであれば、効率のよい情報処理を実現する結果としてこの構造は出現したと考えられる。多経路畳み込みNNを訓練し、第一層フィルタのRF位置を求める。RF中心距離について同一経路と異なる経路の間での比較を行う。